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品質保証への道しるべQA Navi

QAエンジニアを目指す方へ

開発プロジェクトの「要」──QAエンジニアの役割とは?

開発プロジェクトにおいて、「QAエンジニア(Quality Assuranceエンジニア)」は非常に重要な存在です。
一見すると「テスター」や「テストエンジニア」と混同されがちですが、ここではあえて「QAエンジニア」という名称を使わせていただきます。
なぜなら、機械的にPass,Failをつけるテスター=テスト実施者ではなく、 品質保証の専門家として深く考えプロジェクトに貢献する人材であることを強調しています。

QAエンジニアを支える指針──「行動規範」の存在


ソフトウェアテストの世界では、「JSTQB」という権威ある組織が定めた基準が存在します。この中でも特に注目すべきは、「Foundation Level」シラバスに記された 行動規範 です。
これらの規範は、QAエンジニアがプロジェクトに携わる中で 機密情報を守りつつ高い倫理観で行動する ための基盤となっています。

行動規範の──エンジニアとしての心得


具体的には、以下のような指針が定められています。

1.公人 
– 認定されたソフトウェアテスト担当者は、常に公人として行動しなければならない
 └QAエンジニアは常に公人の自覚を持ち責任ある行動が求められていると自覚しましょう。

2. 顧客と雇用主 
– 認定されたソフトウェアテスト担当者は、常に公人として行動しつつ、顧客や雇用主に
最大限の利益をもたらさなければならない。
  └顧客や雇用主にとって最善であるか考えて行動しましょう。

3. プロダクト
 – 認定されたソフトウェアテスト担当者による成果物(自身がテストしたプロダクトや
 システムに関するもの) は、プロフェッショナルとして高いレベルのものでなければならない。
  └「これでいいか」ではなく「これが最善だ」と胸を張れる成果物を提供しましょう。

4.判断 
 - 認定されたソフトウェアテスト担当者によるプロフェッショナルとしての判断は、
  誠実なものであり、かつ自身でなしたものでなければならない。
  └プロとして妥協せず、信念に基づいて誠実にテスト結果を評価しましょう。

5.マネジメント
 – 認定されたソフトウェアテストマネージャおよびリーダは、ソフトウェアテストのマネジメントに対する倫理的なアプローチに同意した上で、これを推進しなければならない。
 └テストのマネジメントでは、改ざん・粉飾は許されない。信頼に足る言動・作業の推進をしていきましょう。

6.専門職としての地位
– 認定されたソフトウェアテスト担当者は、公共の利益に寄与することで、専門職としての地位向上に努めなければならない。
└私たちはQAエンジニアです。自身の成果を以てプロジェクトに貢献しプロジェクトの一員として信頼していただける存在になりましょう。


7.同僚
 – 認定されたソフトウェアテスト担当者は、同僚に対し公正かつ協力的でなければならず、ソフトウェア開発者と協調しなければならない。
└QAエンジニアは開発者のミスを指摘する存在ではありません。開発者の力になれるよう行動していきましょう。(分かりやすい不具合報告・進捗報告をする)

8.自身
 – 認定されたソフトウェアテスト担当者は、生涯その専門性を磨くための学習を続けるとともに、実践の場でも倫理的なアプローチを広めなければならない。
└ 自己研鑽と専門性向上をしましょう。生涯学習を続け、技術の進化に対応し続ける努力が不可欠です。

<JSTQB 認定テスト技術者資格 シラバス(学習事項)・用語集”https://jstqb.jp/syllabus.html”参照>

QAエンジニアの「こだわり」と「使命感」


QAエンジニアにとって、一つひとつのテストケースに「Pass」を判断する場面は、単なる作業ではありません。そこには、技術者としての「こだわり」と「使命感」があります。

 誠心誠意を込めた判断
 Pass,Failたった1つの判断でも間違った判断はプロジェクトに影響を与えてしまうことを理解し、
 責任をもって判断します

 正直さと勇気
 チームとの協力を大切にしながら、耳の痛いことでも伝える勇気を持たなければなりません。

 QAナレッジを最大限に活用する
 プロジェクト全体の品質向上のために、自身のスキルと知識を活かすことが求められます。

QAエンジニアの醍醐味──成長と喜びを共有する


QAエンジニアとして働く中で、 品質を守ること=プロジェクト全体の成功を支える という使命感を常々感じます。

また、以下のような瞬間に喜びを感じます

 ・QAチームのメンバーと協力しながら困難を乗り越えたときの達成感。
 ・技術的な進化に対応しながら、自身も成長を実感できる瞬間。
 ・プロジェクトの仲間と共に「やったね!」と喜びを分かち合う瞬間。

最後に


私自身、日々の業務を通じて、この仕事の 楽しさややりがい を強く感じています。
QAエンジニアとしての知見や経験をプロジェクトに活かし、同じ目標を共有する仲間と成長できる
──これこそ、まさにQAの醍醐味です。

品質を守る楽しさを、一緒に広げていきましょう!

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